【アガベ植木鉢】S Gardenの鉢はなぜ人気?二人三脚でものづくりを楽しむ哲学とは

植物を愛する私たちが、その大切な一株を迎え入れる「家」となる植木鉢。機能性はもちろんのこと、そのデザインは、植物の魅力を何倍にも引き出してくれる、まさに最高の「舞台」です。

数ある植木鉢の中でも、今、多くの愛好家から熱い視線を集めているのが、シュンさん(Instagram: @shun_sgardenが手掛ける独創的なリメイク鉢。

一つとして同じものがないデザインと、植物への深い愛情が感じられるその作品は、どのようにして生まれるのでしょうか。

今回、ぷらこねでは、クリエイターであるシュンさんにインタビューをお願いし、その創作の原点と、唯一無二の作品を生み出す哲学に迫りました。

S Garden:シュンさんとは

S Gardenのロゴマーク

引用元:Instagram

まずは、シュンさんとそのブランド「S Garden」の概要を見てみましょう。

項目 内容
作家名 シュン (S Garden)
Instagram
(作品・日常)
@shun_sgarden
Instagram
(アート活動)
@shun_sart
主な作品 プラスチック鉢のリメイク鉢
特徴 独創的なデザインと質感、夫婦二人三脚での制作
コンセプト “創造して創作して造作する”

シュンさんの手掛けるリメイク鉢は、プラスチック鉢の軽さと機能性を活かしつつ、まるで陶器鉢のような重厚感と、アート作品のような独創性を兼ね備えています。

その魅力は、ただ見た目が格好良いだけではありません。作品が生まれる背景にある、シュンさんの温かい人柄や、ものづくりへの真摯な姿勢を知ることで、手元にある鉢への愛着が、より一層深まっていくのを感じるのです。

「創造して創作して造作する」S Gardenの原点

S Gardenのお店の雰囲気

引用元:Instagram

園芸の世界には、植物そのものだけでなく、鉢や棚、園芸用品に至るまで、素晴らしい作品を自らの手で創り出すクリエイターたちが数多く存在します。

シュンさんもまた、そうした先人たちの姿に魅せられ、「自分も何かを作ってみたい」という純粋な想いから、ものづくりの世界へ足を踏み入れました。

シュンさん
「今となっては自分で色々なものを作る(創る・造る)ことが大好きで、ものづくりが本業ではないので色々研究しながら試行錯誤していますが、”創造して創作して造作する”をテーマに楽しみながら制作しています!」

シュンさんの言葉からは、ものづくりを心から楽しむ、純粋な情熱が伝わってきます。

本業ではないからこその、自由な発想と探究心。それが、「S Garden」の独創的な作品を生み出す、全ての原点となっているのです。

インスピレーションの源泉は「日常」にあり

S Gardenのおしゃれな色のリメイク鉢

引用元:Instagram

シュンさんの手掛けるリメイク鉢は、大きく分けて2つのスタイルが存在します。

一つは、見る者の心を明るくするような
「可愛くてポップなタイプ」

S Gardenの可愛い鉢

引用元:Instagram

そしてもう一つは、時を経たような深みを感じさせる
「アンティークでシックなタイプ」

S Gardenのシックな鉢

引用元:Instagram

これほど多彩な表情を持つ作品たちは、一体どこから生まれてくるのでしょうか。

その答えは、意外にも私たちの身近な日常風景の中にありました。

シュンさん
「インスピレーションを受ける場面はたくさんあります。公園の石、街中の落書き、看板、もちろん植物からもアイデアが閃くこともあったりします!」

何気ない日常の中に、アートの種を見つけ出す鋭い観察眼。公園の石が持つ自然なテクスチャー、落書きが放つストリートのエネルギー、看板が持つ計算された色彩。あらゆるものを一度自分の中に取り込み、再構築する。

その卓越したセンスが、シュンさんのリメイク鉢に、他にはない深みとストーリーを与えているのです。

これは、私たち自身の日常にも、新たな発見のヒントを与えてくれます。いつも通る道、見慣れた風景も、少し視点を変えれば、そこには無数のインスピレーションが転がっているのかもしれません。

最高の化学反応を生む「二人三脚」というこだわり

S Gardenの青色のリメイク鉢

引用元:Instagram

S Gardenの作品が持つ、もう一つの大きな秘密。それは、その制作スタイルに隠されていました。

シュンさんの作品は、決して一人だけで完結するものではないのです。

シュンさん
「デザインは自分、制作は妻が担当することが多いのですが、1番は自分たちが作っていて楽しいことです。1人で作らないからこそ、お互いのイメージがドンピシャで出来上がることもあれば、イメージのズレがさらにいい作品を作り出すこともあります。デザインから制作を1人で完結させないっていうこともこだわりの一つです!」

これは、まさに鳥肌が立つほど、素敵なお話ではないでしょうか。

デザインを担当するシュンさんと、制作を担当する奥様。二つの異なる感性が交差し、時に共鳴し、時にぶつかり合う。

その過程で生まれる「イメージのズレ」こそが、予測不能な化学反応を引き起こし、一人では決して辿り着けない、新しい美しさを創造するのです。

これは、単なる分業ではありません。互いへの深い信頼とリスペクトがあるからこそ成り立つ、究極のパートナーシップです。

作品に宿る温かみや、どこか人間味を感じさせる魅力は、この「二人三脚」という、唯一無二の制作スタイルから生まれているに違いありません。

購入者へ願うこと「何を合わせるか、たくさん悩んでほしい」

S Gardenのお店

引用元:Instagram

手に入れた鉢に、どの植物を植えようか。鉢を主役に、新しい植物を探そうか。

この、頭を悩ませながらも、心が躍る時間こそ、植物趣味の醍醐味の一つです。

シュンさんは、購入者にまさにその体験を届けたいと願っています。

シュンさん
「合わせる株をイメージして購入していただくのが嬉しいです。お気に入りの株にはお気に入りの鉢を合わせたいし、お気に入りの鉢にはお気に入りの株を合わせたくなると思うので、『何を合わせるかたくさん悩みます!』なんて言ってもらえるのも嬉しいです。」

これは、作り手としての最高の喜びでしょう。自分の手から生まれた作品が、誰かの「悩みの種」となり、そして最高の「喜びの瞬間」を演出する。

その一連の体験こそが、シュンさんが届けたい、本当の価値なのかもしれません。

S Gardenの鉢を手に取ったなら、ぜひ、時間をかけてじっくりと、その鉢に相応しいパートナーとなる一株を選んであげてください。

その悩む時間すらも、シュンさんからの素敵な贈り物なのです。

作品を手に入れるには

S GardenのPOPデザイン

引用元:Instagram

シュンさんの独創的なリメイク鉢は、主に各地で開催される植物関連のイベントで販売されています。

イベントへの出展情報は、ご本人のInstagramで告知されるので、ぜひフォローしてチェックしてみてください。

また、「イベントまで待てない!」「自分だけの特別な鉢が欲しい!」

そう感じられた方は、InstagramのDM(ダイレクトメッセージ)から、オーダーメイドの相談も受け付けているとのことです。

シュンさんは、お人柄も良くて、とてもお話をしやすい方です。

憧れの鉢を手に入れるチャンスですので、気になる方はぜひ連絡してみてはいかがでしょうか。

まとめ:S Gardenの鉢が、あなたの植物ライフをより豊かにする

今回は、リメイク鉢作家であるシュンさんにお話を伺いました。

  • 純粋な「ものづくりが好き」という情熱
  • 日常に潜む美しさを見つけ出す観察眼
  • 最高の化学反応を生む「二人三脚」の制作スタイル
  • 使い手に「悩む楽しみ」まで提供する、深い愛情

これらの魅力が一体となって「S Garden」というブランドを形作っていることが、お分かりいただけたかと思います。

もし、あなたが主役である植物を、さらに輝かせる最高の舞台を探しているなら、ぜひ一度、シュンさんのInstagramを訪れてみてください。

シュンさんの人柄や植物との日常が垣間見えるメインアカウント(@shun_sgarden)、そして、より作品に特化したアートアカウント(@shun_sart)。両方をフォローすれば、S Gardenの魅力を余すところなく感じられるはずです。

そこには、あなたの植物ライフを、もっと楽しく、もっと豊かにしてくれる、運命の一鉢が待っているかもしれません。